多摩ニュータウンといえば、東京都民でなくても知っているような、有名なエリアです。
しかし、そんな多摩ニュータウンには、よからぬ噂もあったとか。
なんと、現在ではゴーストタウンになっている?というのですね。
にわかには、とても信じられないようなことではないでしょうか。
多摩ニュータウンが現在、ゴーストタウンになっているというのは嘘なのか、それとも、まさかの本当なのか、これから見ていきましょう。
そして、多摩ニュータウンの空き家率はどれくらいなのか、最寄り駅はどこなのかも調べてみました。
多摩ニュータウンの今と昔の比較画像も取り上げていきますので、ぜひ、ご覧ください。
1.多摩ニュータウンとは
多摩ニュータウンは、その名のとおり、東京都の多摩丘陵に位置するニュータウン。
具体的には、東京都の稲城市、多摩市、八王子市、町田市に存在していました。
その規模は、日本国内においても、最大レベルとなっています。
東京都、稲城市、都市再生機構、東京都住宅供給公社、土地区画整理組合によって開発されました。
その面積は2800ヘクタールを超えており、領域は、南北が5キロ、東西が15キロ程度という、大変なスケールです。
そんな多摩ニュータウンは、1963年に、南多摩地域の都市計画区域が決定されたことによって、本格的に事業がスタート。
その後、1964年には、多摩新都市開発計画の基本方針が決定され、多摩ニュータウンの用途地域、街路計画の決定が告示。
1965年には、多摩ニュータウン新住宅市街地開発事業計画区域が決定。
1966年には、多摩ニュータウン事業、土地区画整理事業区域が決定されました。
そして1971年、とうとう、多摩ニュータウンへの初の入居が行われることになったのです。
やがて多摩ニュータウンは、東京都立大学、中央大学、帝京大学、国士舘大学、多摩大学、多摩美術大学、明星大学、大妻女子大学、東京医療学院大学、恵泉女学園大学、ヤマザキ学園大学などといった大学が建設されていったことによって、学園都市としても繁栄を見せていくことに。
一方、交通機関の整備、とりわけ鉄道建設も活発になっていき、たくさんの路線が開業となりました。
1974年には小田急電鉄多摩線の小田急永山駅、京王電鉄相模原線の京王多摩センター駅まで開業。
さらに、1975年には小田急電鉄多摩線の小田急多摩センター駅まで開業。
そして1991年には、京王電鉄相模原線の多摩境駅まで開業したことによって、多摩ニュータウンでは、すべての駅が開業となったのです。
このように、多摩ニュータウンは、事業がスタートしてから、交通機関の整備の一応のめどがつくまでに、実に30年近くもの歳月がかかっていました。
しかし、あれだけの規模のニュータウンですから、これだけの時間をかけたのも納得ですよね。
2.多摩ニュータウンの現在ゴーストタウンは嘘?空き家率は?
さて、このような多摩ニュータウンには、現在ではゴーストタウンになっている?という、信じられないような噂もありました。
はたして、多摩ニュータウンは現在、本当にゴーストタウンになっていたというのでしょうか?
結論からいいますと、そのようなことはありません。
このようなネタが出てきたのは、背景に、1961年に開業し、2009年に閉鎖された、遊園地の多摩テックの跡が荒れていたことがあったようです。
なお、多摩ニュータウンの空き家率は、多摩ニュータウンの住人が多くを占めている多摩市の空き家率が低いため、当然、高いものではありません。
おかしな噂に惑わされないようにしたいものです。
3.多摩ニュータウンの最寄り駅
そんな多摩ニュータウンですが、最寄り駅とは、いったい、どこだったのでしょうか?
それは、多摩センター駅でした。
多摩センター駅は、単一路線ではなく、複数の路線が入線している、複合的な駅。
京王電鉄相模原線、小田急電鉄多摩線、多摩都市モノレール線からなります。
京王電鉄相模原線のは京王多摩センター駅、小田急電鉄多摩線のは小田急多摩センター駅、多摩都市モノレール線のは多摩センター駅となっていました。
京王電鉄相模原線の京王多摩センター駅は1974年、小田急電鉄多摩線の小田急多摩センター駅は1975年、多摩都市モノレール線の多摩センター駅は2000年に開業しています。
4.多摩ニュータウンの今と昔の比較画像
多摩ニュータウンは、初の入居から50年近くが経っていますが、今と昔のようすはどうなっていたのでしょう。
画像で比較してみたところ、違いは歴然としていました。
1980年代までは「団地」といった感じも強かったものの、現在ではすっかりモダンになっていたのですね。
これからも多摩ニュータウンの進歩が楽しみです。
だれもが一度は名前を目や耳にしたことがあろう、多摩ニュータウン。
その歴史や背景は、とても深いものだったのですね。
ゴーストタウンになることはないでしょうし、さらなる発展を期待しましょう。