一級建築士の製図試験は時間との勝負ですよね。
もう一つ言えることはいかに平常心でいられるか、ということです。
今回は、一級建築士製図試験の作図スピードアップ方法として、補助線と柱の描き方についてお送り致します。
一級建築士製図試験スピードアップの秘訣は柱の補助線を書かないこと
一級建築士の製図試験は時間との勝負ですから、短い時間で描かなくてはなりません。
しかし、ただ単に速く描ければ短い時間で終わるのかというとそうではありません。
いかに余分なものを描かないか?という部分も大変重要になってきます。
皆さんは作図の序盤で柱を描くための補助線を書いていると思いますが、7mまたは6mスパンごとに補助線を碁盤の目のように引く工程をまるごと省略できます。
柱の補助線があるとこんな感じでいろんな線が混在して見にくいですよね。
柱の補助線が無いとこんなに綺麗で壁が描きやすいです。
ですから柱の補助線は書かないほうが時間短縮になるし壁が描きやすくなって仕上がりも綺麗になります。
ただしそれには道具が必要です。
一級建築士製図試験で補助線を引かずに柱を書くために必要な道具
VANCOテンプレートプラスという三角定規です。
名前のとおり三角定規とテンプレートが同化した製品です。
これを使用して補助線を引かずに柱を描きあげます。
一級建築士製図試験で補助線を引かない柱の描き方
覚えてしまえばとっても簡単で、後には戻れません。
7mスパンの柱を描く場合の位置はここです。
この22の右側の2の真ん中を最初に描いた柱の中心に合わせます。
柱サイズは4を使用します。
6mスパンの柱を描く場合の位置はここです。
1.5の横の線の真ん中くらいです。
柱サイズは4です。
まとめるとこんな感じです。
実際に6m×7mのグリッドを描いてみます。
縦から描きます。
(1)最初の柱の位置だけマークします。
(2)最初の柱の位置に7mスパンの目印を合わせます(縦使い)。
(3)上にスライドして2つめの柱に目印を合わせます。
(4)必要な柱の数だけ上にスライドしていって縦が完成です。
(5)横は6mの目印を合わせます。
(6)左にスライド。
(7)必要なグリッド数だけ描いてください。
(8)上に上がって2段目を描きます。
(9)右下から左上の方向に描いていって柱完成です。
じっくり練習して慣れてしまいましょう。
格段に時間短縮できますよ。
注意点
2015年の製図試験から、定規へのマーキングが禁止になりました。
マーキングせずに、位置を覚えましょう!
また、万が一VANCOテンプレートプラスが使用不可になった場合に備えて普通の三角定規も用意しておきましょう!
これだけでもかなりのスピードアップにつながりますよね。
速くなるだけではなく、綺麗になるという点も見逃せません。
この他にもスピードアップの作図方法がありますので、またご紹介いたします。
以上、今回は一級建築士製図試験の作図スピードアップ方法として、補助線と柱の描き方についてお送り致しました。
この記事の方法で作図開始すると、エスキスで多少出遅れていてもかなり挽回できますので超おすすめです。
それでは、本試験に向けてがんばって練習しましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました。