一級建築士製図試験は難関の学科試験を合格した人だけが受ける大変ハードな試験です。
製図試験が終わったら合格発表まで自分の図面や記述を復元して手応えを確認する作業に入ります。
合格発表までの間の2ヶ月間は受験生にとってヤキモキし、非常に辛い時間になります。
今回は一級建築士製図試験2020の合格発表の日や時間、ネットでの確認方法について調べてみました。
合格後に転職の幅を広げるにはこちらを検討すると良いです。
>>1級土木施工管理技士
一級建築士製図試験の合格発表日や時間
2020年の一級建築士製図試験の合格発表日は12月25日(金)です。
合格者の氏名一覧が貼られる掲示板は以下の場所です。
合格発表場所
- 建築技術教育普及センター
本部関東支部
(東京都千代田区紀尾井町3-6) - 北海道支部
(札幌市中央区大通西5-11) - 東北支部
(仙台市青葉区支倉町2-48) - 東海北陸支部
(名古屋市中区栄4-3-26) - 近畿支部
(大阪市中央区大手町1-7-31) - 中国四国支部
(広島市中区大手町2-11-15) - 九州支部
(福岡市博多区博多駅東2-9-1) - 都道府県建築士会の事務所
また、朝9時30分に公益財団法人 建築技術教育普及センターのホームページにも掲載されます。
参考サイトのリンク
▶ 公益財団法人 建築技術教育普及センターのホームページ
名前が載るんですよ。
学校に通っていた方であれば通常は担当の営業マンから合否の連絡が来るようです。
大抵の方は既に自分でネットで見ているようですが、営業マンからの電話で知ったという方もいます。
一級建築士製図試験の合格要件
製図試験の採点結果はランクⅠ〜Ⅳで区分され、ランクⅠの方のみが合格です。
ランクⅠ
知識及び技能を有するもの(=合格)
ランクⅡ
知識及び技能が不足している(=不合格)
ランクⅢ
知識及び技能が著しく不足している(=不合格)
ランクⅣ
設計条件、要求図面に対する重大な不適合に該当するもの(=失格)
ここでいう「知識及び技能」というのは、試験元の試験概要資料に『一級建築士として備えるべき「建築物の設計に必要な基本的かつ総括的な知識及び技能」をいう』と書かれています。
「基本的かつ総括的」とは、応用的で偏った知識ではないということですよね。
誰でも考えつく「多数派」の回答が求められているということです。
「知識」とは法令や設備等の知識のことで、記述問題で記述問題で大きく問われます。
「技能」とは製図の技能と考えてよさそうです。
正確な図面をある程度綺麗に早く描けることが要求されています。
プランニング力は問われているわけではありませんので、エスキスに時間をかけすぎると致命的なダメージを追ってしまいます。
ダメダメなプランでもOKなので、建築物として成り立つ最低限のプランニングができれば、あとは図面と記述、面積票をきちんと仕上げましょう。
一級建築士製図試験のランクの割合
一級建築士製図試験における、受験者のランクの割合は、
- ランクⅠ=42.40%
- ランクⅡ=25.20%
- ランクⅢ=23.30%
- ランクⅣ=11.00%
となっています。
一般の方にとっては意外なことに、ランクⅠが一番多いんですよ。
4割は合格するんです。
しかし簡単ではありません。
厳しい学科試験を通過してきた人(学科受験者の19%+前年・前々年学科合格者)が受ける試験なのです。
製図試験は学科のように明確な合否の基準が分かりません。
とりわけランクⅠとⅡの差は分かりません。毎年「なんで落ちたのか分からない」という方や「なんで受かったのか分からない」という方が大勢います(後者であれば良いんですけどね)。
しかし、しっかりと完成図面を思い出して再現図を描いておけば、それがⅢに近いⅡなのか、Ⅰに近いⅡなのか分かると思います。
Ⅰに近いⅡの方はもうほとんど受かっているので、来年はもう少し記述に力を入れて落ち着いて受験出来れば受かりますよ!
ランクⅢの方は今回よりももっと時間をとってひとつの課題を何度もやることをお勧めします。
以上、今回は
- 一級建築士製図試験の合格発表日や時間
- 一級建築士製図試験の合格要件
という内容でお送りしました。
手応えがある方も、無い方も12月25日(金)の9:30には合否が分かります。
ワクワクドキドキ、ソワソワしながらもう少し待ちましょう。